【有機化学1000本ノック 反応機構編】繰り返しで「反応機構」の「ルール」「型」が掴める!ただし、注意点も多い問題集!!【概要・難易度・評価・到達レベル】

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化学

「有機化学は反応機構が大事って聞くけど、イマイチわからない!」

「反応機構を学んでもすぐ忘れちゃう!」

このように悩みを抱えている人も多いはず。そんな人には下記の問題集をおすすめします。

この記事では、「有機化学1000本ノック 反応機構編」は、どんな問題集なのか紹介します。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の概要

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の特徴は下記です。

難易度基礎
解説端的すぎる
演習問題多い
1000問
独学しやすさ★★★☆☆
おすすめ度★★★★☆
反応機構の初学者にはおすすめ!
  • 「基本的な反応機構」を何度も書く練習をする問題集
  • 類似の基本問題が多量に出題 →「反応機構」の「ルール」と「型」が掴める
  • 掲載されているのは超基本的な反応のみ

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は、基本的な反応機構を書く練習をするための本です。基本的かつ重要な反応の機構を繰り返し練習し「基本反応の機構」を体にしみ込ませます。

「反応機構」を習得するためには「反応機構」を書く練習を沢山することが最も大切です。沢山練習するうちに、自然と「反応機構」の「ルール」と「型」が身につきます。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」に掲載されているのは基本的な反応のみですが、有機化学を学ぶ上でこの「基本的な反応機構」が如何に体にしみ込んでいるかで今後の成長が決まります。

また、化学メーカーなどの企業での研究では、難しい反応を使う機会は少なく「有機化学1000本ノック 反応機構編」に掲載されているような「基本的な反応」を使う機会の方が圧倒的に多いです。企業で研究を行う人には、このような「基本的な反応」を「メカニズム」を含めて完全に理解し、使いこなす能力が求められます。そういった能力を身に付ける必要がある「企業の研究員」には「有機化学1000本ノック 反応機構編」は大変おすすめです。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」がおすすめな人

おすすめな人
  • 入門レベルの有機化学の本を学習し終えた人
  • 反応機構が苦手な人・初心者
  • 企業で研究する人企業の研究員に就職予定の人

入門レベルの有機化学の本を学習し終えた人

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は、全くの初学者が最初に使用するには「解説」があっさりし過ぎていておすすめできません。しかし、「入門レベルの有機化学の教科書」を学習し終えた人が「反応機構」を体に染み込ませるのに非常に良い本です。

「基本的な反応機構」を習得するには、とにかく書きまくって体にしみ込ませるのが1番です。重要な反応機構はそこまでパターンが多くないので、「有機化学1000本ノック 反応機構編」を使って「基本的な反応機構」が体にしみ込ませておけば、よりレベルの高い知識を学ぶ際にも、スムーズに学習を進めることができるようになります。

反応機構が苦手な人・初心者

反応機構が苦手な人や初心者の人にも、「有機化学1000本ノック 反応機構編」はおすすめです。

苦手な人や初学者でも「反応機構」を習得するためには「反応機構」をたくさん書いて、「ルール」や「型」を体に染み込ませるのが最も効率的です。たくさん書いているうちに、自然と「反応機構」の「ルール」と「型」が把握できるようになります。

企業で研究する人・企業の研究員に就職予定の人

化学メーカーなどの企業での研究では、難しい反応を使う機会は少なく「有機化学1000本ノック 反応機構編」に掲載されているような「基本的な反応」を使う機会の方が圧倒的に多いです。

企業で研究を行う人には、このような「基本的な反応」を、機構を含めて完全に理解し、使いこなす能力が求められます。そのため、企業で研究を行う人は「有機化学1000本ノック 反応機構編」の問題は完璧に理解・解けるようにしておく必要があります。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」のメリット・良いところ

メリット・良い点
  • 圧倒的な問題量
  • 類似の問題が多量に出題され「基本的な反応機構の書き方」が自然にしみ込む

圧倒的な問題量

「有機化学1000本ノック 反応機構編」にはタイトル通り1000問の問題が掲載されています。この問題数は驚異的です。

野球でも「1000本ノック」を受ければ、自然と上手くなるのと同様で、有機化学でも反応機構の「1000本ノック」を受けることで自然と「反応機構」の「ルール」が身につきます。

類似の問題が多量に出題され「基本的な反応機構の書き方」が自然にしみ込む

「有機化学1000本ノック 反応機構編」では「類似」の「基本的な反応機構」の問題が大量に出題されます。この「類似」というのが重要です。これらの「類似」の「基本的な反応機構」は、有機化学を学んでいく上で重要なものばかりです。よりレベルの高い知識も、この「基本的な反応機構」をベースとして考えていきます。

初学者のうちは、色々な種類の問題を解くより「重要な問題」を繰り返し解く方が実力が向上します。「有機化学1000本ノック 反応機構編」では、「類似の反応機構」を繰り返し解くことになるので、自然と「重要な反応機構」を繰り返し学ぶことになり、効率的に実力を高めることができます。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」のデメリット・悪いところ

デメリット・悪いところ
  • 初めの1冊には適さない
  • 基本的な問題のみしか掲載されていない
  • 誤植が多め
  • 「解説」が端的すぎる
  • 「解説」が不正確な部分もある

初めの1冊には適さない

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は「基本的な反応機構」を書く練習をするための問題集なので、全くの初学者が初めの1冊目に選ぶのは適当ではありません。

全くの初学者は、いきなり「反応機構」を書く練習をするのではなく、まずは有機化学の概要や理論を学ぶべきです。下記の記事で紹介している「初級レベル」の教科書を簡単に学習した後に「有機化学1000本ノック 反応機構編」に取り組みましょう。

基本的な問題のみしか掲載されていない

「有機化学1000本ノック 反応機構編」には、基本的な反応しか載っていません。化学メーカーで働くうえではこの「基本的な反応」理解することが何より重要ですが、この「有機化学1000本ノック 反応機構編」だけで院試を突破するのは不可能です。

院試を受ける予定の人は、上の「おすすめ教科書・問題集」を参考に勉強を進めて下さい。

誤植が多め

改訂版が発売されれば、修正されると思いますが、現状では「有機化学1000本ノック 反応機構編」は割と誤植が多めです。

ただし、誤植といっても、考えればすぐ解るような小さな誤植です。「ときどき誤植がある」ということを頭に入れておいて、「自身の解答」と違うところがあった場合は、誤植の可能性を考慮できれば十分です。

解説が端的すぎる

「有機化学1000本ノック 反応機構編」では問題の前に、その章で扱う反応の「解説」がありますが、この「解説」がかなり端的で、全くの初学者には理解できないと思います。また、問題にも解説がありますが、ここの「解説」も端的です。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は理論を解説する教科書ではなく「反応機構」の問題集なので当然のことです。そのため、「有機化学1000本ノック 反応機構編」の前に有機化学の教科書で有機化学の理論を学んでおきましょう。

解説が不正確な部分もある

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は初学者が向けの反応機構の教科書なので仕方ないですが、一部不正確な反応機構があります。恐らく、初学者にあまり複雑なことを解説しても理解できないので、あえて簡便に反応機構を記載しているのだと思います。

後により高レベルな教科書・問題集を解いていけば是正されると思いますが、この点は軽く頭に入れておきましょう。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の使い方

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の使い方
  1. (事前準備):入門レベルの教科書を簡単に読む
  2. はじめの章の解説を読む
  3. 問題を解く
  4. 答え合わせ
  5. もう一度、その章の問題を解く
  6. 次の章に進む
  7. 最後の章まで進めたら、最初から周回する

(事前準備):入門レベルの教科書を簡単に読む

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は「基本的な反応機構」を書く練習をするための問題集で、有機化学の「理論」を学ぶための教科書ではありません。

いきなり「有機化学1000本ノック 反応機構編」に取り組むのではなく、まずは有機化学の「概要」や「理論」を簡単にで構わなないので学習しましょう。有機化学の「概要」や「理論」を学ぶには下記の記事で紹介している「初級レベル」の教科書の中から1つ選んで学習しましょう。

はじめの章の解説を読む

「有機化学1000本ノック 反応機構編」では、問題の前に簡単な解説があります。その解説を復習がてら通読しましょう。もし理解できない事項があれば必ず教科書に戻って確認するようにしましょう。

問題を解く

次は「問題」を解いていきましょう。類似の反応機構の問題が多量に出題されますが、頭から全て取り組みましょう。

問題数が多く大変ですが、類似の問題を何度も解くことで、体に「反応機構の書き方」が染み込みます。また、反応機構の「ルール」や「型」も把握できるようになります。但し、問題数は多いですが、基本的な反応機構ばかりなので、1問あたり30秒程度で解けると思います。

答え合わせ

「有機化学1000本ノック 反応機構編」では「間違う」ことはほぼないと思いますが、「問題」を解き終えたら、必ず「答え合わせ」を実施しましょう。

もう一度、その章の問題を解く

答え合わせが終わった後は、知識を定着させる目的で、再度その章の問題を解きましょう。2回目なので、短時間で解き終えると思います。この段階でも間違えた問題は、あなたの弱点です。間違えた部分には、チェックを入れておきましょう。

次の章に進む

同様の手順で次の章を勉強しましょう。以降は全く同じやり方で進めていきましょう。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は分量が多いので、挫折しそうになるかもしれませんが、途中でやめてしまうと意味がなくなってしまうので、根気強く地道に最後までやり切りましょう。

最後の章まで進めたら、最初から周回する

最後の章までやり終えたら、もう1度最初の章から問題を解いていきましょう。間違えてチェックを入れておいた問題は特に念入りに確認しましょう。

大変に感じるかもしれませんが、2周目以降は1周目に比べてとても短時間で取り組めると思います。このやり方で、最低でも2周はしてください。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の到達レベル

到達レベル
  • 超基本的な反応は完璧
  • 反応機構のルールが把握できる

超基本的な反応は完璧

「有機化学1000本ノック 反応機構編」をマスターすれば不可欠な「反応機構」は完璧に体に染み込みます。

反応機構のルールが把握できる

「有機化学1000本ノック 反応機構編」をマスターすると、「反応機構」の「ルール」と「型」が掴めている状態に到達できます。「ルール」と「型」を把握できれば、より高度な有機化学の知識も円滑に学習を進めることができます。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の次

「有機化学1000本ノック 反応機構編」の後は、下記に教科書で勉強することをおすすめします。

最近は「初級レベルの有機化学」→「有機化学1000本ノック 反応機構編」→「中級レベルの有機化学」の順が最適な学習ルートと考えています。このルートでの学習が、最も接続がスムーズで、効率的に能力を向上できます。

「中級レベルの教科書」としては「クライン有機化学」が最適です。「クライン有機化学」まで学習すれば、中堅大学の院試・研究室配属後の実験でも困らないレベルに到達できます。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」のまとめ

この記事では「有機化学1000本ノック 反応機構編」を紹介しました。「有機化学1000本ノック 反応機構編」の概要は下記です。

  • 「基本的な反応機構」を何度も書く練習をする問題集
  • 類似の基本問題が多量に出題 →「反応機構」の「ルール」と「型」が掴める
  • 掲載されているのは超基本的な反応のみ

「有機化学1000本ノック 反応機構編」は、初心者が「反応機構」の「ルール」「型」を身に付けるために良い問題集です。「有機化学1000本ノック 反応機構編」には驚異の1000問が掲載されています。これを全て解けば、確実に「反応機構」の「ルール」「型」が身につきます。

「有機化学1000本ノック 反応機構編」に取り組めば、野球と同様、有機化学でも重要事項を繰り返し練習することで実力がつくことを実感できると思います。ちなみに、私は学生時代に野球をしていましたが、1000本ノックなんて受けたことがないです。

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