将来は、企業の「研究職」を目指してます!でも、僕って研究職に向いているのかな~?
このような相談をとてもよく受けます。
私は長い間、企業の研究員として働いてきました。
その中で、どんな人が研究者として適正があるのか把握できてきました。
「研究職」には「能力」と「性格」の両方の面で大切な部分があります。
この記事では、「研究職」を目指すか悩んでいる大学生や大学院生に向けて、どんな人が研究職に向いているのかを紹介したいと思います。
研究職に向いている人
早速ですが、研究職に向いている人を紹介したいと思います。
- 研究が好き
- 根気強い
- 勉強が好き
- 先見の明がある
- ビジネスの視点がある
- 素直
- プレゼンが上手い
- 同僚・上司と上手くやっていける
研究が好き
当たり前のことですが、「研究職」に一番向いているのは「研究が好きな人」です。
「現象の原因を解明することに興味がある」「科学の力で世の中のためになるモノを開発したい」の両方の気持ちを強く持っている人には「研究職」は天職です。
逆に言うと、これらの気持ちがない人は、「研究職」には向いていないと思います。
根気強い
1つのことを根気強く熱中できる人は「研究職」に向いていると思います。
「研究開発」では、上手くいかないことの方が多いです。
そういった研究が上手くいかない時でも、諦めることなく、「役立つ製品を開発したい」「この現象のメカニズムを解明したい」と「研究」に没頭できる人は、必ず大きな成果を生み出せます。
そのため、「根気強い人」は研究職に向いている人と言えます。
勉強が好き
「研究職」は頭で勝負する職業であるため、「勉強が好きな人」も向いている職業です。
研究を行っていると必ずわからないことや知らないことに遭遇します。
そういった場合には、「論文」を調べたりする必要があります
もちろん、いきなり論文を読んでも理解できない場合もあるので、そういった場合は教科書などを使って基礎からしっかり理解していく必要があります。
勉強が好きな人であれば、こういった作業も苦になりません。
さらに、「畑違いの研究分野」に配属された場合など、「未知の分野の研究」を行う必要がでてきた場合でも、勉強することが好きな人であれば短時間で研究のレベルを上げることができます。
こういった利点もあるため、「勉強が好きな人」は研究職に向いています。
先見の明がある
企業の「研究職」として働くには、先を読む力が必要です。
企業の一員として働く以上、会社に一定の利益をもたらす必要があります。
そのため、「近い将来、このような製品の需要が高まる」や「今売っていいる製品のこの部分を改良できれば売り上げに繋がる」といった視点を持てる人は研究者に向いていると言えます。
ビジネスの視点がある
上と同じようなことですが、企業の研究員として働く場合は、「ビジネス的な視点」は必要不可欠です。
どんなに良い製品を開発できても、材料のコストが高すぎて、赤字になってしまうと製品化することは難しいです。
また、他の会社にすぐにまねされて、市場を奪われる可能性が高いといった可能性も考慮して対応策を考えられるような人は企業の「研究員」に向いています。
素直
研究者には「素直」であることが求められます。
企業での「研究」は、期限やスケジュールがあります。
この期限やスケジュールに遅れてしまうと、評価を大きく下げられます。
与えられた時間内に成果を挙げるためには、他者からのアドバイスを素直に受け取る姿勢が必要です。
特に自分より経験の豊富な人の意見は、積極的に自分の研究活動に取り入れるべきです。
「自分のやり方がある!人の意見は聞き入れない!」という頑固な人は、研究者として成功しない傾向にあります。
プレゼンが上手い
「プレゼン能力」も研究者の重要な能力です。
どんなに優れた「研究」をしても、経営陣やお客様に、良さを上手く伝えられないと、評価されませんし、利益にも繋がりません。
「研究者だから口ベタ」という人は、研究職をやっていく上で大きなビハインドとなります。
同僚・上司と上手くやっていける
「研究職」に限った話ではありませんが、会社の中で働いていく以上、周りの人と良好な関係を気づくけることが重要です。
どんなに優秀な研究者でも、「同僚や上司と上手くやれず会社の雰囲気を乱す人」や「問題行動を起こす人」はリストラの対象になります。
そのため、普段から周りの人と上手くやっていける人、思いやりを持てる人は「研究職」に向いている人と言えます。
どれが大切?
ここまでに、研究者にとって大切なことを8つ紹介しましたが、次のように感じている人もいるのではないでしょうか?
全部の条件を満たしていないし、全部満たすなんて無理かも?
全部見たさないと「研究職」は向かないの?
ここでは、上の8つの条件のうちどれが特に重要なのか紹介します。
①~③が重要!
①~③の条件は、その人の生まれ持った性格や才能に由来する部分です。
④~⑧は、努力や意識すれば、身につくことです。
④~⑧は、研究職をやりながら徐々に身につれば良い条件です。
そのため、④~⑧の能力は乏しくても、①~③の条件に当てはまる人は、「研究員」を職業に選択しても、後悔のない人生遅れると思います。
注意点
ここまでに、「研究職」に向いた条件を述べましたが、1つ注意しておきたいことがあります。
現段階で全ての条件を満たしておかなくての大丈夫!
これまでに述べた条件を満たしていない場合でも、「研究職」という職種をあきらめる必要はありません。
大切なのは、これから満たせるようになるかどうかということです。
例えば、今はビジネス的な視点をもっていなくても、今後そういったことを勉強して身につけていく意志があれば、全く問題はありません。
そのため、これまでで述べた条件は「この先、身につけていく気があるか」で判断すればよいです。
「企業の研究員の適正」のまとめ
今回の記事では、企業の研究員になるための適正について述べました。
どんな職業にも言えることですが、「研究職」としてやっていくには、「才能」より「性格」や「努力」の方が大切な場合が多いです。
「先天的な才能」より「後天的な努力」の方が重要で、努力次第で「研究職」としてやっていくことは可能です。
企業の研究員を目指している人、興味がある人は今回の記事を参考に自信の将来について考えてみてください。
正しい努力をして、「研究職」という夢を掴んでください。
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