コロナの流行で、「在宅勤務」をする機会が増えました。多くの企業で「在宅勤務」が行われています。化学メーカーでも、「在宅勤務」を行う企業がほとんどになっています。
企業の研究員を目指している人の中には、次のような疑問をいただいている人もいるのではないでしょうか?
化学系の研究職も在宅勤務するの?家じゃ実験できないけど、何するの??
この記事では、現役の化学メーカー研究員が「研究員に在宅勤務があるのか、あるなら何をするのか」を解説します。
結論:化学系研究員にも「在宅勤務」は有る!
結論から述べると、次のようになります。
化学系研究員も「在宅勤務」が有る!
もちろん、在宅勤務時は、実験を行うことはできません。そのような時は、何をしているのかというと、実は色々とやることがあります。
以降で、化学メーカーの研究員が、在宅勤務時にどういった業務を行っているのかを解説します。
化学系研究員の在宅勤務時の業務内容
化学メーカーの研究員の在宅勤務時の「業務内容」は次のようになります。
- 実験データの整理
- 次の実験計画
- 資料・特許・論文執筆
- 打合せ・会議参加
- 書類作成
実験データの整理
研究員の研究員は、在宅勤務時に、実験データの整理を行います。
会社での業務時は、実験業務に忙しく、データ整理の時間が思うようにとれないことが往々にしてあります。在宅勤務時には、実験ができない分、落ち着いて、実験データを観察していると、見落としていた点や新しいアイディアが浮かんできます。
企業の研究員にとおて、在宅勤務時は、自分の実験データを見つめなおす良い機会になります。
次の実験計画
実験データを整理したら、データをもとに次に行う実験を計画します。
家のような、他にすることのない環境だと落ち着いて実験計画を考えることができるので、意外と良いアイディアが浮かびます。
資料・特許・論文執筆
在宅勤務時は、報告会用の資料の作製、特許・論文の執筆を行う絶好の機会になります。
普段は、実験で忙しいことが多いので、落ち着いて作業することができます。論文などを執筆していると、足りないデータなどもわかり、次の実験の計画を練ることにも繋がります。
打合せ・会議参加
web会議システムの発達に伴い、場所を選ばず、会議を行うことができるようになりました。
そのため、「研究職」でも、家にいながら報告会などの会議に参加することができるようになりました。近年では、オンラインで学会も開かれるようになってきているので、在宅勤務をしながら、学会に参加することもあります。
書類作成
「研究職」には、実験などの研究業務以外にも、書類を作ったりの作業がたくさんあります。例えば、安全に関する書類、化学物質管理に関する書類、化学物質の法に関する書類などなど、多岐に渡ります。
「研究職」は、実験業務がメインになるので、どうしてもこうした書類の作成は後回しになりがちです。「在宅勤務」は、このような書類仕事を片付ける良い機会になります。
まとめ
「研究職」も普通に「在宅勤務」を行います。
「在宅勤務」時は、実験などはできず、業務内容に制限がありますが、その分普段より落ち着いて業務を行うことができます。また、普段と違う環境で、仕事をできるので、良い気分転換になります。
「研究職」を目指しているけれど、「在宅勤務」も行ってみたいと考えている人も、「研究職」を目指してみましょう。
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