化学の参考書ってたくさんあるからどれを使えば良いかわからない。各々の参考書の特徴やルートを知りたい。
難関大学まで対応できる化学の参考書や問題集を知りたい。
このような悩みを抱えている人も多いと思います。大学受験においては参考書・問題集のルートが最も重要です。正しいルートで学習すれば、誰でも必ず成績が向上します。
この記事では、難関大学まで対応可能な「化学」の正しい参考書・問題集ルートを紹介します。
「化学」の勉強で大切なこと
最初に「高校 化学」の勉強を効率的に進めるために重要なことを紹介します。
- 「理論の理解」→「問題演習」の順で勉強を進める
- 簡単な問題集から徐々にレベルを上げる
- 他の教科書に浮気しない
「理論の理解」→「問題演習」の順で勉強を進める
「教科書・参考書での理論の理解(インプット)」→「問題集で問題を解く(アウトプット)」の順で勉強を進めることが大切です。「教科書・参考書で理論だけを学ぶ」、あるいは、「いきなり問題集を解く」を行っても力は付きません。
必ず、以降で紹介する「化学の理論を学ぶ参考書」で理論を学んだ後に「問題演習」を行っていきましょう。
簡単な問題集から徐々にレベルを上げる
化学の基礎的な理論を学び終わったら、問題集に取り組んでき行きますが、この際に使用する問題集の選び方に注意点があります。それは、「簡単な問題集から問題演習を初めて、徐々に難易度の高い問題集にレベルアップしていく」ということです。
「何冊も教科書を買うのは大変だから、網羅性の高そうな教科書をとりあえず買う」「難関大志望だから難易度の高い教科書を使う」とする人も多いかもしれません。難関大を目指す意識の高い人ほど、この傾向があります。
基礎を疎かにして、いきなり難易度が問題集に取り組んでも、なにも理解できず、レベルアップできません。基礎レベル問題集から徐々にステップアップすることが1番重要です。
次節から紹介する「基礎レベル」の問題集から学習を始めて、徐々に難易度の高い問題集にステップアップしていきましょう。
他の教科書に浮気しない
「あっちの参考書の方がわかりやすい」「あの問題集を使っていた友人の方が成績が伸びてた」と言って、他の参考書・問題集に乗り換える人を見かけますが、これはNGです。1度取り組んだら、基本的には他の問題集に浮気するのは厳禁です。
同一レベル帯の問題集であれば、到達レベルに大きな差はなく、乗り換えたからと言って、成績が大きく伸びたりすることはありません。
参考書のレイアウトや解説が、どうしても合わない場合は乗り換えもやむなしですが、乗り換えると周りに遅れをとることを覚悟しておきましょう。
「化学の理論」を理解するための参考書
「化学の理論」を理解するために、以下の参考書を準備してください。但し、「化学の新研究」はわからない事・もっと詳しく知りたいことが出てきた場合に、該当事項を辞書的に調べるためのものです。間違っても全部読み込もうとしないで下さい。
- 宇宙一高校化学シリーズ
- 化学の新研究(辞書的)
宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ
- 数ある参考書の中で最もわかりやすい
- 図・イラストが多く視覚的にも理解しやすい
- 「高校化学」の理論は網羅されている
- あとは「問題演習」のみ行えばよい状態に到達できる。
「化学の理論」を解説した参考書は多くありますが、このシリーズが最もわかりやすいです。それでいて必要な基礎理論はしっかり網羅されています。
各章末に簡単チェック問題がついており、理解度を確認しながら学習を進めていける点もGOOD!ま最も短時間で「化学の理論」を習得できる参考書です。
化学の新研究(辞書的な使い方)
- 高校化学の知識がすべて説明されている
- 高校化学の辞書
- 大学に入学してからも結構使える
「化学の新研究」は「高校化学」の全てが解説された辞書です。問題演習を行う中で疑問点が生じた場合は、この「化学の新研究」を参照すれば全て解説されています。
辞書のようなものなので、間違っても頭から全て読み込もうとしないで下さい。不明点があるときに該当箇所を調べるために使ってください。
大学に入学してからも割と役に立つ参考書です。
基礎レベルの問題集
「化学の理論」を学び終わったら「問題集での演習」を行っていきましょう。最初に取り組みたい問題集は下記です。
但し、問題演習を行う中で、わからないことがあった場合は、前章の「化学の新研究」で該当事項をしっかり調べる癖をつけましょう。
- 学校で使っている問題集(解答が配られている人)
- 化学 基礎問題精講
学校で使っている問題集
学校で「リードα」や「エクセル化学」「セミナー化学」などの問題集が配布された人もいると思います。このような学校で配布された問題集がある人は、その問題集でもOKです。定期テストの対策にもなります。
ただし、学校によっては、問題集のみの配布で、解答が配られていない場合もあると思います。解答が手元にないと、独学が非常に難しくなるので、そういった人は次に紹介する「基礎問題精講」を使用する方が無難です。
化学 基礎問題精講
- 基礎中の入試基礎レベルの問題を収録
- 解説が詳しい
- 共通テストで8~9割まで達成可能
標準レベルの問題集
「基礎レベルの問題集」を習得したら、「標準レベルの問題集」を学習していきましょう。基本的にこのレベルのもんだ集を完璧にすればほとんどの大学に合格できます。
おすすめの「標準レベルの問題集」は下記です。
- 重要問題集
- 標準問題精講
重要問題集
- 基礎レベルの知識は習得済みの人が対象
- 入試基礎レベル~難関大標準レベルの問題が収録
- 国公立大・早慶合格レベルに到達できる(東大・京大などの最難関国立大は除く)
標準問題精講
- 基礎レベルの知識は習得済みの人が対象
- 入試標準レベル以上の問題が厳選されて収録 → 時間効率GOOD
- 「重要問題集」より到達レベルは高い
- 最難関大学(東大・京大)でもギリギリ合格可能
上級レベルの問題集
最難関大学・医学部に余裕をもって合格したいという人は次の問題集にも取り組んでください。ただし、このレベルの問題集はマスターするのに相当の時間と労力が必要です。そのため、取り組むかどうかは、志望大学のレベルと残された時間を考慮して決めてください。
化学の新演習
- 標準レベルの知識は習得済みの人が対象
- 最高難易度の問題集
- 全ての大学に余裕で合格可能
- マスターするのに時間がかかるので、取り組むには覚悟が必要
まとめ
大学受験用の化学の参考書ルートを紹介しました。今回紹介したルートで勉強を進めれば、どの大学でも合格可能です。
もちろん、問題集のルートを把握できても、やり切るのがシンドイです。このしんどい所を根気強くやり抜いた先に志望校合格が待っています。ライバルたちも歯を食いしばって勉強しています。周りに後れを取らないためにあきらめることなく頑張って勉強を進めましょう。
「化学」は基本的に独学が効率が良く、勉強時間と成績が比例しやすい科目です。頑張った分だけ成績に直結するので、諦めずに最後まで勉強を頑張り抜いてください!
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