企業の研究員を目指している人・興味を持っている学生さんも多いと思います。
そんな学生さんの中には、次のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
大学の研究室では、基本的に実験ばかりやっているけど、企業の研究員になったら「実験」以外の雑用があるの?
具体的にどんな雑用があって、どんなことをやるの?
私も学生時代は、このような疑問を抱えていました。
実際に企業の研究員として働きだして、実に様々な「雑用」があることがわかりました。
また、一口に「雑用」といっても、若手のうちにやる雑用と、管理職になってからやる雑用には違いがあります。
この記事では、企業の研究員が実験以外にどんな「雑用」をやっているかを紹介します。
企業の研究員の雑用について
先に述べた様に、「実験」以外にどんな雑用をするかというと、年代や役職によって異なります。
ただし、いずれの場合も、「雑用」の難易度は高くはありません。
若手のうちは、難易度は低いものの、面倒な雑用が多く割り振られますが、こういった「雑用」をしっかりこなすことができる人は、やはり早く昇進している傾向があります。
管理職になると、部下を管理するための雑用が増えてきます。
「雑用」は、無くてはならない重要なものです。
そのため、「雑用」と言って甘く見ず、割り当てられた「雑用」はしっかりこなすことが大切です。
以降で、「若手研究員の雑用」と「管理職研究員の雑用」の2つに分けて紹介していきます。
若手研究員の「雑用」
若手研究員の雑用としては、次のようなものがあります。
- 実験室の掃除
- 消耗品の発注
- 電話対応
実験室の掃除
若手研究員の「雑用」のうち、最も行う頻度の高いものが「実験室の掃除」になります。
「実験室」は清掃業者に掃除してもらえない場合が多いため、定期的に研究員自ら掃除を実施する必要があります。
基本的に、1日1回の頻度で掃除を実施している場合が多いです。
消耗品の発注
実験室で使う備品の発注も若手研究員が行う場合が多いです。
備品と言っても、スポイト、薬包紙、キムワイプなど、たくさんの種類があります。
これらの備品の在庫量を管理して、ショートしないように随時発注していく必要があります。
普段、なにげなく使っている備品の名前を覚える良い機会にもなりますので、積極的に取り組みましょう。
電話対応
研究所に勤務していても、お客さん、他社の人、試薬・原料メーカーの人など多くの人から電話をいただくことが多くおあります。
そういった電話の引継ぎを行うことも、若手の研究員の大切な仕事です。
電話の引継ぎを行っていると、自分の周りの人の名前を覚えられることはもちろん、自分の会社がどういったメーカーさんとお付き合いがあるのかを把握できます。
意外とメリットの多い電話対応ですので、積極的に取り組むべきものです。
管理職の研究員の「雑用」
管理職になった研究員の「雑用」は、主に次のようなものなります。
- 謹休管理
- 部下の体調チェック
- 研究活動以外の書類作成
謹休管理
管理職になるとチームメンバーの謹休状況(適切に休みを取得しているか、残業が多すぎないか)を管理することも大切な仕事です。
休みなく働いているメンバーには有休を取得するよう促したり、残業が多すぎるメンバーには仕事の配分の変更を行ったりします。
チームが適切な環境で働けるようにするのも管理職の大切な仕事です。
部下の体調チェック
コロナウィルスが蔓延するこの状況下では、メンバーの体調をチェックするのも重要な仕事です。
少しでも体調が悪そうであれば、在宅勤務や有給休暇の取得を促したりします。
ご時世のため、こういった確認も大切な仕事です。
研究活動以外の書類作成
管理職になると、研究活動以外の書類作成の機会がとても増えます。
管理職になると、こういった書類作成がメインの仕事となってきて、最早「雑用」とは呼べなくなってきます。
研究員の「雑用」のまとめ
今回は、研究員の「雑用」について紹介しました。
「雑用」は、年代や役職によって変わってきます。
雑用は、難易度が高くないものがほとんどですが、いずれもなくてはならない重要なものです。
今回紹介した記事が、将来、企業の研究員になりたい人の参考になれば幸いです。
- 年代によって「雑用」の種類は異なる
- 「雑用」の難易度は高くはない
- 「雑用」はなくてはならない重要なもの
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