大学に入学したら「将来に向けて、勉強を頑張るぞ!」という意識高い系学生さんが一定数います。筆者の場合は、理系の学部に入学したこともあり、将来はメーカーに研究職として入社したいと考えていました。
将来に向けて頑張るといっても、何をどう頑張ってよいかわからないと思います。筆者も学生時代、「研究職として就職するために、何か頑張らなきゃ!」と思い、色々なことに取り組んでいましたが、その多くは、就職の時も、研究者となった今も役に立っていません。今は「無駄な努力をせずに、将来役立つことだけにリソースを全振りしておけば良かった」と後悔しています。
この記事では、何を頑張ればよいかわからないという学生さんに向けて、主に勉強の観点から、無駄を省な努力を省いた、確実に将来役に立つ「大学時代やっておくべきこと」を紹介します。筆者は理系出身で、現在は大手化学メーカーの研究職なので、この記事の内容は、主に理系の学生さん向け、研究職・エンジニアを志望する人向けの内容になります。
大前提:努力は裏切らないは大ウソ!!
最初に残酷な事実をお伝えしておきます。
ベクトルの間違った努力は無意味!正しい方向で努力を重ねる!
「努力は裏切らない!」みたいな話をよく聞くと思いますが、あれは真っ赤なウソ!目的に合っていない努力をいくら頑張ったところで何の意味もありません。極端な話し、サッカー選手になりたいのに、野球の練習ばかりやっても意味ないですよね?それと同じ話です。
努力は、ベクトルです。方向と大きさが見合って、初めて成果が生まれるということを肝に銘じておきましょう。
間違った努力をしないために
では、「正しい努力をするためにはどうしたら良いか?」というと次のことが最も重要になります。
夢や目的を明確にする!
まずは、なりたい自分や目的をしっかり考えましょう。目的はいくつあっても構いません。例えば、研究者になりたいし、英語もペラペラになりたいし、雑学や知識も豊富になりたい!みたいな感じで、将来なりたい自分がいくつもあっても構いません。
目的が定まっていないと間違った努力をしやすくなります。逆に目的が明確なら、それに向けてどういった努力をすれば良いかは自然と分かるようになります。研究職を目指す人なら、所属する研究室を決めて、その研究室で研究を行うために必要な専門科目を勉強する。論文を読みこなすために、科学英語の勉強をする。といった具合です。
やっておくべき事(研究者・エンジニア志望者向け)
ここからは、主に研究職・エンジニアを目指す人向けに、学生時代にやっておくべき事を紹介します。ただし、この内容であれば、研究職・エンジニアを目指す人はもちろん、それ以外の道に進んだ場合でも確実に役立ちます。
- 勉強の仕方を学ぶ
- 専門科目の勉強をする
- 英語の勉強をする
- 本を読む
- プログラミングもある程度勉強する
勉強の仕方を学ぶ
まずは、何かを学ぶための「勉強の仕方」を学びましょう。この「勉強の仕方」を知っているのと知らないのとで成果に雲泥の差が生まれます。「勉強の仕方って、具体的にどう学んだら良いの?」と思う人もいるでしょうが、そんな方には以下の本を読んでおくことをおすすめします。
この本を読めば、効率的な勉強の方法を網羅できます。数ある勉強方法の中でも最もおすすめの本です。
専門科目の勉強をする
大学に通っている人は、今の授業で学んでいる専門科目の中、興味があるものを勉強してみましょう。大学の授業用に購入した教科書で勉強すればOKです。
その学部を卒業すると、その学部で学ぶ科目と関連した事業を行っているメーカーに就職する機会が増えます。それを見据え、大学の授業で取り扱っている科目を勉強しておくと将来的に役立つことが多いです。
英語の勉強をする
英語学習は、研究者になりたい人はもちろん、それ以外の人にも大変おすすめです。英語をマスターできれば、色々な職業に就職しやすくなります。また、就職してからも、確実に役立ちます。これからグローバル化が進めば、この状況はより顕著になります。
もちろん、研究職を目指す人は英語の習得はマストなので、確実に勉強しておきましょう。
本を読む
読書をすれば、様々な知識・雑学が身に付きます。知識・雑学があれば、色々な局面で役に立ちます。例えば、会話に深みが出たり、誤情報や詐欺に騙さなくなったりします。また、読書によって「頭の切れる人」のオーラを纏うことができるようになります。そうなると、周りの環境・友人のレベルも上がり、より良い生活を送れるようになるといった+のループに入ることができます。
読書の習慣をつけることは、人生にプラスになります。
プログラミングもある程度勉強する
これからの時代、プログラミングスキルを習得しておくと、人生にプラスになります。
今後、今ある仕事の多くは、AIに置き換えられます。研究職の仕事でさえ、AIを活用して、実験計画を作成するようになってきています。プロのSEレベルのプログラミングスキルを習得しておく必要はありませんが、基礎レベルのプログラミングスキルを学んでおくと研究者やエンジニアになった際にも必ず役立ちます。
そのため、大学生のうちからプログラミングを基礎知識を勉強しておくことで、これからの時代に見合った研究者になることができます。
まとめ
今回は、研究者・エンジニア志望者向けに「大学時代にやっておくべき事」を、主に勉強の観点から、解説しました。
その極意は次のようになります。
夢や目的を明確にする!
これさえ理解しておけば、間違った努力をすることはほとんどなくなります。また、目的が明確な人であれば「今、何をやるべきか?」が自然と分かるようになります。
自分の夢のために、今回の記事が参考になれば幸いです。
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