大学の研究室や会社で「研究」を行っていると、必ず「上手くいかない時」が訪れます。
どんなに優秀な人でも必ず、「上手くいかない時」は訪れます。
この記事では「研究が上手くいかない時」にどのように対処すればよいかを、現役の研究員が紹介します。
「研究が上手くいかない時の対処法」の種類
「研究が上手くいかない時」にどういった対応するかについては、大きく分けて2種類あります。
- 「研究」が上手くいくようにする
- 「その研究」を行わないでいいようにする
「研究が上手くいかない時」の対処法としては「頑張って研究が上手くいくようにする」といった方法と、他の研究にシフトするといった「その研究を行わないでいいようにする」方法があります。
それぞれで、対処方法が異なります。
以降で、それぞれの方法を紹介します。
「研究」を上手くいくようにする方法
- 関連の研究の勉強をする
- 有識者に相談する
- 仕事ができる人のまねをする
関連の研究の勉強をする
「研究を成功させたい時」は「関連する研究の勉強」をすることが有効です。
現在行われている研究のほとんどが、過去の知見の組み合わせです。
先人が様々な研究を行ってくれているので、必ずと言っていいほど、類似の研究例があり、先人の研究例の中に参考になるデータがあります。
そのため、「過去の研究例」を調べて、現状を打破するというのは研究活動を上手く行うための鉄則の一つです。
過去の研究例を組み合わせることで、自分の研究を上手く行うためのアイディアに昇華することもあるため、過去の研究例はすべて頭に叩き込むくらいのつもりで調べましょう。
有識者に相談する
「研究を成功させたいとき」は、その研究に詳しい人に相談するのも有効です。
その分野に精通した人であれば、あなたが気づいていない的確なアドバイスをくれる可能性が高いです。
普段から「この分野と言えばこの人」という人を探すようにしましょう。
また、そういった人を見つけたら、積極的に話かけて仲良くしておきましょう。
仕事ができる人のまねをする
どんなに優秀な人でも、必ず、「研究が上手くいかない時」は訪れます。
一方で、常に良い「研究結果」を出し続けている人もいます。
常に結果を出している人は、普段からの研究に取り組む姿勢や仕事のやり方が特別優れていることが多いです
例えば、常に結果を出し続ける人は、研究に行き詰まっった時に「論文・特許を読み込み、そのデータを自分なりに整理し、研究に活かしている」や「得られたデータを表や図の形でわかりやすく、整理し、次の効果的な一手を熟考している」などが挙げられます。
このように、「成果を出し続けている人」が普段からどういった行動をとっているのかを観察しましょう。
そして、優れている点を見つけたら、積極的にマネするようにしましょう。
このようにすることで、あなたも優秀な人に着実に近づくことができます。
「その研究」を行わないでいいようにする方法
ここからは、研究に行き詰まったときの「その研究を行わないでいいようにする方法」を紹介します。
「その研究を行わないでいいようにする方法」と聞くと、「逃げ」のようで良く聞こえないかもしれません。
しかし、「研究」で成果を出していく上で、「より成果の出やすい研究テーマを探す」「上手くいかないことで、過度なストレスを感じないようにする」ことは極めて重要です。
そのため、「研究が上手くいかない環境」を変えるために「その研究を行わないでいいようにする方法」を考えることは、決して悪いことではありません。
「その研究を行わないでいいようにする方法」は次のようになります。
- 別の研究を探す
- もっと向いている人を探す
- 転職する
別の研究を探す
今取り組んでいる「研究テーマ」が上手くいかず、限界を感じているならば、思い切って別テーマに乗り換えることも1つの手です。
世の中には、必ず、「より成果が出やすいテーマ」や「もっと世の中から求められているテーマ」が存在し、それを探し続けるのは研究者としての義務でもあります。
現在の「研究テーマ」が上手くいかないのであれば、このような新しい「研究テーマ」を探して、乗り換えるのことも大切です。
もちろん、「より良いテーマ」を探すことはとても大変なことです。そのため、普段から新しい研究テーマを探すクセをつけておきましょう。
もっと向いている人を探す
研究者には、それぞれ、専門とする分野があります。
そのため、研究者によっては、「研究テーマ」の向き不向きがあることも多いです。
現在の「研究テーマ」が上手くいっていないのであれば、その「研究テーマ」に向いている研究者を探して、自分の代わりに担当してもらう or 手伝ってもらうというのも有効です。
代わりに担当してくれる人を見つければ、自分は違う「研究テーマ」に移るといったことも可能になります。
もちろん、上司や先生に許可をもらう必要がある場合も多いので、そういった外堀を埋める作業も同時に進めるようにしましょう。
転職する
どうしても「研究テーマ」が上手くいかず、かつ、その他の「研究テーマ」も見つからないようであれば、思い切って「転職」を考えてみることも大切です。
企業には、注力している分野というのがあり、その注力分野が自分に合わないのであれば、「転職」は有効な選択肢になります。
昔と違って、現在は「転職」は特別なことではなく、一般的なことになってきています。
著者も過去に「転職」を経験していますし、「転職」を経験して良かったと感じています。
なので、積極的に「転職」を経験するのも良い選択だと思います。
但し、「転職」は事前の準備が重要です。最低でも転職サイトに登録はしておいて、常に「転職情報」には目を光らせておきましょう。
「上手くいくようにする」or「逃げる」どっち??
「研究テーマを上手くいくようにする」または「研究テーマから逃げる」のどちらを選択すべきか迷うことも多いと思います。
自分の置かれた状況によって、適切に判断する必要があります。
そうはいっても判断に迷うこともあると思います。
そんな時は、次のことが、判断の基準の1つになるのではないかと思います。
「研究テーマ」への愛着が大きいか?
「研究テーマ」への愛着が大きのであれば、なんとか「研究テーマ」が上手くいく方法を模索すべきだと思います。
逆に「研究テーマ」への愛着がそこまで大きくなく、「愛着より成果が重要」などと考えるのであれば、別の「研究テーマ」を探す、「転職」するといった行動をとるべきと思います。
あくまで判断の基準の1つですが、少なくとも、著者はこの判断で後悔したことはありません。
「研究が上手くいかない時の対処法」のまとめ
この記事では、「研究が上手くいかない時の対処法」を紹介しました。
この対処法は大きく2種類に分類でき、置かれた状況によって、どちらかを適切に選択する必要があります。
「研究」で悩んでいる人は、この記事を参考に、適切な対策をとり、「研究で周りが驚くような成果を出す」または「自分の望む状況」を作れるようにしていきましょう。
- 「研究が上手くいかない時の対処法」は大きく2種に分けられる
- 「成果を出せうるようにする」「研究を変える」の2種
- 自分の状況や望んでいる将来に合わせて、対処法を選択すべし!
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