【基礎から学ぶ化学熱力学】有機化学屋さんにはコレ一冊で必要十分!【わかりやすい】

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化学

有機合成屋さんにとって、「化学熱力学」は取っ付きにくい分野でもあります。抽象的な内容や数式が多く、理解が難しいと思います。しかし、有機合成を極めるためには、「化学熱力学」の理解は必須です。

ただ、安心して欲しいのは、有機化学者には「化学熱力学」の深い理解・知識は必要ありません。有機化学者には、「化学熱力学」の基本的な知識があれば十分、研究活動を推進していけます。

「化学熱力学の基本事項を学びたいけど、教科書は数式が多く、抽象的で理解しにくい・・・」と悩んでる有機化学の専攻者も多いのではないでしょうか?また、もちろん、有機化学以外の分野を専攻する人の中にも「化学熱力学」に苦手意識を持っている方も多いと思います。そのような人には、次の「基礎から学ぶ化学熱力学」をおすすめします。

この記事では、「化学熱力学」に苦手意識を持っている人や「化学熱力学」の基本事項を理解したい有機化学屋さんに向けて、「基礎から学ぶ化学熱力学」がどんな本か?メリット・デメリット・使い方を紹介します。

「基礎から学ぶ化学熱力学」の概要

「基礎から学ぶ化学熱力学」の概要を一言で述べると次のようになります。

全くの初心者向けに「化学熱力学」を基礎の基礎から解説してくれている本!

「基礎から学ぶ化学熱力学」は、抽象的で理解しづらい化学熱力学を、例え話を交えながら、わかりやすく、数式を極力使わずに解説してくれます。

化学熱力学の教科書は沢山ありますが、「基礎から学ぶ化学熱力学」は、初学者が挫折することなく「化学熱力学」の概要を理解したい場合には、最適の本です。

「化学熱力学」の教科書を読んでも内容が理解できない、読んでも頭に残らないといった人は、読んでみることをおすすめします。

対象者

「基礎から学ぶ化学熱力学」は、次の人のような人に最適です。

おすすめな人
  • 「化学熱力学」の概要を把握したい人
  • 「化学熱力学」を全く勉強してない人挫折したことがある人
  • 有機化学を専攻する人
  • 数式が苦手な人

「化学熱力学」の概要を把握したい人

「基礎から学ぶ化学熱力学」では、あまり細かい知識は解説されていませんが、「化学熱力学」の概要を最短で把握したい人には最適の本です。なぜなら、初心者でも理解できるようにわかりやすく、且つ、細かい事項はすっ飛ばして解説してくれているからです。

「基礎から学ぶ化学熱力学」を読んでおけば、最短で「化学熱力学」の概要を把握できます。

「化学熱力学」を全く勉強してない人・挫折したことがある人

上記と同様ですが、「化学熱力学」を全く勉強したことない人、勉強したことがあるけど挫折してしまった人にも、おすすめの本です。

「基礎から学ぶ化学熱力学」は、抽象的な内容が苦手な人でも、苦労することなく理解できるほどわかりやすく解説されています。そのため、上記のような人でも問題なく使用できます。

「化学熱力学」を最短で習得するには、まず、細かい知識は無視して「化学熱力学」の内容を大雑把に掴むことが大切です。概要を把握した後に、もっと高度な知識を学ぶことで、効率よく知識を吸収できます。

初めのステップである「概要把握」のために、「基礎から学ぶ化学熱力学」は最高の教材になります。

有機化学を専攻する人

有機化学を専攻している人は、最低限の「化学熱力学」の知識があれば、研究を進めていくことができます(もちろん、深い知識があった方が有利ですが)。

その「最低限の知識」を最短で習得するには、「基礎から学ぶ化学熱力学」は最適の本です。

この「基礎から学ぶ化学熱力学」を読んでおけば、有機化学に必要な「最低限の化学熱力学」の知識は習得できます。

数式が苦手な人

「基礎から学ぶ化学熱力学」は数式を極力使わず、「化学熱力学」を解説してくれます。

「数式を使わないと正確な理解が得られないんじゃ?」と思うかもしれませんが、その心配は全く不要です。数式は使いませんが、「化学熱力学」のツボを押さえた解説をしてくれるため、正確な知識が身につきます。

「化学熱力学」の教科書を読もうとしたことがあるけど、数式が多すぎて意味不明という人は、「基礎から学ぶ化学熱力学」を開いてみることをおすすめします。

メリット

メリット
  • 基礎の基礎から解説
  • 解説がわかりやすい
  • 問題も付属
  • 有機化学者には必要な「化学熱力学」の知識を網羅

基礎の基礎から解説

「基礎から学ぶ化学熱力学」では、基礎の基礎から解説が始まります。例えば「エネルギーって何?」のような本当の基礎から説明してくれます。

そのため、全くの初学者でも安心して取り組むことができます。

解説がわかりやすい

繰り返しになりますが、「基礎から学ぶ化学熱力学」の解説は、初学者でも簡単に理解できるくらいわかりやすいです。

抽象的になりがちで理解しにくい「化学熱力学」ですが、例え話を交えながら、要点を教えてくれるので、挫折することなく勉強できます。

問題も付属

知識をしっかり吸収するには、教科書を読むという「インプット」に加えて、問題を解くという「アウトプット」が必要不可欠です。

「基礎から学ぶ化学熱力学」には、少数ですが、章末問題が付属しているので「アウトプット」も行うことができ、確かな知識を身につけることができます。

有機化学者には必要な「化学熱力学」の知識を網羅

「可逆反応」「不可逆反応」「熱力学支配」「エントロピー」などの概念は、有機化学者には必須の知識です。

「基礎から学ぶ化学熱力学」を読めば、有機化学者に必要なこれらの知識は確実に身につきます。有機化学を専攻する人は是非読んでおきましょう。

デメリット

デメリット
  • 化学の基礎知識はある程度必要
  • 章末問題の解説が不十分
  • 到達レベルは高くはない

化学の基礎知識はある程度必要

「基礎から学ぶ化学熱力学」では、分子やエネルギーについてある程度基礎から解説はされていますが、やはり、超基礎レベルの知識があった方が読み進めやすいと思います。

少なくとも「元素記号なんて聞いたこともない!」という人は、中学・高校基礎レベルの化学の勉強から始めた方が良いと思います。

ただ、このレベルの人が本書を読もうとは思わないと思うので不要な心配かもしれません。

章末問題の解説が不十分

「基礎から学ぶ化学熱力学」には、問題が付属しています。この問題には、もちろん解答・解説がついていますが、この解説は答えの羅列に近く、解説としては不十分です。

解説を見ただけでは、理解できないこともしばしば。内容を読み返せば「答え」と「理屈」は簡単に探すことができますが、「自分で探す」というのが若干手間なのがデメリットです。

到達レベルは高くはない

「基礎から学ぶ化学熱力学」は、あくまで「化学熱力学」の概要を把握するための本です。

そのため、「基礎から学ぶ化学熱力学」をマスターしても、到達レベルは高くはありません。「化学熱力学の基礎」を習得したレベルです。

ただし、「基礎から学ぶ化学熱力学」をマスターできれば、有機化学者には十分な知識が身につきますし、より専門性の高い化学熱力学の教科書も読み進めることができるようになります。

到達レベル

到達レベル
  • 「化学熱力学」の概要を把握したレベル
  • 有機化学者には十分なレベル
  • 高度な「化学熱力学」の教科書で勉強できるレベル

「化学熱力学」の概要を把握したレベル

「基礎から学ぶ化学熱力学」で勉強すれば、「化学熱力学」の概要を修得したレベルに到達できます。

あくまで「概略」を把握できるレベルなので、得られる知識は「化学熱力学」の基礎知識のみで、専門性の高い知識までは身に付きません。ただし、「高度な化学熱力学の知識」は「基礎知識」の積み重ねの先に理解できるものなので、まず、「基礎から学ぶ化学熱力学」で「化学熱力学の基礎」を勉強することはとても重要になります。

有機化学者には十分なレベル

有機化学を専攻する人には、「高度な化学熱力学の知識」を必要としない場合が多いです。必要になるのは、「化学熱力学」の基礎知識です。

そのため、有機化学を専攻する人は「基礎から学ぶ化学熱力学」をマスターしておけば十分でしょう。

高度な「化学熱力学」の教科書で勉強できるレベル

「基礎から学ぶ化学熱力学」は「化学熱力学の基礎」を把握するための本ですが、より高難易度の内容を学んでいくための事前準備として最適です。繰り返しになりますが、「高度な化学熱力学の知識」は「基礎知識」をマスターした人のみが理解できます。

「基礎から学ぶ化学熱力学」は、より専門性の高い知識を学んでいくための土台作りに最適です。

使い方

使い方
  • 各章をざっくり読む
  • もう一度その章を精読する
  • 章末問題を解く
  • 同じ手順で最後の章まで読む
  • 一周終わったら周回(最低3周)

各章をざっくり読む

まず、最初の章にざっと目を通して、全体を把握しましょう。ざっと読むことで、章全体の概要を短時間で掴むことができ、時間効率が良いです。

解説がわかりやすいので、ざっと読むだけで内容はおおむね理解できると思います。

もう一度その章を精読する

ざっと読むことで、内容はだいたい頭に入っていると思います。次は、その章を「精読」しましょう。

「精読」することで、内容を深く理解・確実に記憶することができます。

章末問題を解く

最初の章の「精読」が終わったら章末問題も解いていきましょう。知識はアウトプットすることで定着します。

前述のように、解説が不十分な面もあるので、解らないところがあったら、本文に戻って理屈を理解するようにしましょう。

同じ手順で最後の章まで読む

最初の章が終わったら、同様に手順で最後の章まで進めていきましょう。

一周終わったら周回(最低3周)

最後の章まで終わったら、周回をしましょう。

周回によって、確実な知識となるので、絶対に周回しましょう。最低でも3周は周回しましょう。周回と聞くと大変そうですが、2周目以降は、驚くほど短時間で周回可能です。

まとめ

「基礎から学ぶ化学熱力学」の概要は次のようになります。

全くの初心者向けに「化学熱力学」を基礎の基礎から解説してくれている本!

「基礎から学ぶ化学熱力学」で勉強すれば、だれでも「化学熱力学の基礎」が身に付きます。特に有機化学を専攻する人には、十分なレベルの知識が身に付きます。

抽象的で数式も多く、理解しづらい「化学熱力学」ですが、最初に1冊として「基礎から学ぶ化学熱力学」を選んでおけば、その後も苦労することなく、「化学熱力学」を学んでいけるようになるはずです。

「化学熱力学」に苦手意識のある人、有機化学専攻の人には、最適の本だと思いますので、是非、一読ください。

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