【演習で学ぶ有機反応機構】概要・使い方・レベルを紹介!巻矢印が有機反応の極意!!

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化学

大学や大学院レベルの有機化学を極めるには、次のことが最も重要です。

有機化学の重要ポイント

電子の移動(巻矢印)を書けるようになること!

そのような人の中には、次のような、悩みを抱えている人も多いと思います。

有機反応の巻矢印を勉強したい!将来的には、初見の反応も巻矢印を予想できるようになりたい!どんな問題集を使えべ良いのかな~??

このような人には「演習で学ぶ有機反応機構」をおすすめします

しかし、「演習で学ぶ有機反応機構」は使い方を間違えると効果が得られない扱いの難しい問題集です。

この記事では、「演習で学ぶ有機反応機構」の正しい使い方やレベルを紹介します。

大学で使うような専門書は高いですよね?

こういった専門性の高い教科書を少しでも安く購入したい人は、次の記事を参考にしてください。

「演習で学ぶ有機反応機構」の概要

「演習で学ぶ有機反応機構」は、有機反応の反応機構を学ぶための問題集です。

有機化学において反応機構を考える練習をすること極めて重要です。

反応機構を考える練習すると、反応を理解したり、初見の有機反応の生成物を予想したりするためには、反応機構をしっかり理解する必要があります。

反応機構をしっかり理解するためには、次の二つが必須となります。

反応機構を理解するために
  1. 教科書で有機化学の知識を理解する
  2. 反応機構を書きまくって、練習する

「演習で学ぶ有機反応機構」は2つ目の「反応機構を練習する」ための問題集です。反応機構を考える練習に特化した問題集は珍しく、他に類書は少ないです。

「演習で学ぶ有機反応機構」を使って、反応機構を考える訓練を行うことで、反応をより深く理解でき、初見の反応の生成物を予想できるようになります。

「演習で学ぶ有機反応機構」は、A(初級編)、B(中級編)、C(上級編)から構成されています。AからCに進むにつれて、難易度が上がります。

A(初級編)の問題は基礎的な問題(基礎的ではあるが重要な問題)が多いですが、C(上級編)の問題は超高難易度です。

C(上級編)の問題は難易度が激高ですが、このレベルの問題をすらすら解けるようになれば、「反応機構をマスターした」といってよいレベルに到達できます。

有機化学を極めたい人は、反応機構をマスターすることが必要不可欠です。有機化学の研究者を目指す人は「演習で学ぶ有機反応機構」で反応機構の勉強をしておきましょう。

「演習で学ぶ有機反応機構」の概要
  • 反応機構を考えることに特化した問題集
  • 基礎から超高難度までの問題が収録
  • 反応機構をマスターできる

「演習で学ぶ有機反応機構」の対象者

おすすめな人
  • 大学標準レベルの有機化学を勉強済みの人
  • 有機化学を仕事にしている人、したい人

大学標準レベルの有機化学を勉強済みの人

「演習で学ぶ有機反応機構」は、難易度の高い教科書ですので、最低でも大学標準レベル(大学での定期テストレベル)の有機化学を勉強済みであることが望ましいです。

巻矢印って何?何の概念??

のような有機化学初心者は「演習で学ぶ有機反応機構」で勉強を進めるのは難しいと思います。

このような人は、最低でも標準レベルの有機化学を学習しましょう。望ましくは、標準以上のレベルの有機化学を学んでおきたいところです。

標準レベルの有機化学を習得するには、「ボルハルト・ショアー現代有機化学」がおすすめです。最低限このレベルまではマスターした上で、「演習で学ぶ有機反応機構」に取り組んでください。

「ボルハルト・ショアー現代有機化学」までマスターしておけば、最初の方の問題であれば、ギリギリ解答・解説が理解できると思います。

標準レベル以上の有機化学を習得するには、「ウォーレン有機化学」がおすすめです。「ウォーレン有機化学」までマスターしておけば、スムーズに「演習で学ぶ有機反応機構」を進めていけると思います。

「ウォーレン有機化学」までマスターしておけば、ほとんどの問題の解答・解説が理解できると思います。

有機化学を仕事にしている人、したい人

「演習で学ぶ有機反応機構」は、有機化学を仕事にしたい人、または、既に有機化学を仕事にしているが反応機構が苦手な人は、ぜひ取り組んでほしい問題集です。

「演習で学ぶ有機反応機構」は難易度の高い問題集ですが、しっかり勉強すれば、反応機構をマスターできるレベルに到達できます。

「演習で学ぶ有機反応機構」で勉強を進めるのは、大変ですが、有機化学の専門家になりたい人は頑張って勉強しましょう!

「演習で学ぶ有機反応機構」のメリット

「演習で学ぶ有機反応機構」のメリットは次のようになります

メリット
  • 有機反応機構に特化
  • 基礎的かつ重要な反応からはじまる
  • 基礎~超高レベルまで網羅
  • 反応機構に関して最強レベルになれる

有機反応機構に特化

「演習で学ぶ有機反応機構」は反応機構の訓練に特化した問題集です。

有機化学の教科書は数多くありますが、反応機構の練習に特化した教科書は珍しく、とても貴重です。

繰り返しになりますが、反応機構を考えるトレーニングは、有機反応を理解する上でも、初見の反応で生成物を予想する上でも必須のスキルです。

「演習で学ぶ有機反応機構」は、有機化学者に必要不可欠なスキルを重点的に強化できることが大きなメリットです。

基礎的かつ重要な反応からはじまる

「演習で学ぶ有機反応機構」は、最後の方は高難易度の問題ばかり載っていますが、初めの方は比較的基礎レベルの反応・問題が多いです。

つまり、基礎~高難度の問題まで徐々にステップアップしながら勉強することができます

また、この「初めの方の基礎レベルの反応」というのは、有機化学の研究を行う際は、頻繁に使用する、かつ、重要な反応です。

そのため、これらの反応は、有機化学の研究を行う場合は、「絶対知っておかなければならない反応」です。

「演習で学ぶ有機反応機構」では、この重要な反応から高難易度の反応まで順番に学ぶことができるため大変有用です。

基礎~超高レベルまで網羅

「演習で学ぶ有機反応機構」は、最初の方は基礎的なレベルからはじまると述べましたが、最後の方は、超高難易度のレベルの問題ばかりが出題されます。

つまり、基礎~超高難易度の反応・問題まで幅広く網羅しています。

1冊で、ここまで網羅性が高い問題集は珍しく、とても貴重です。

反応機構に関して最強レベルになれる

これまでに述べた通り「演習で学ぶ有機反応機構」は、超高難易度の反応まで扱っています。この1冊をマスターすれば、反応機構の勉強は十分といっても良いレベルに到達できます。

後は、論文を読んで、最新の研究などについても反応機構を確認していけばよいと思います。論文中の反応機構も十分理解できるレベルに到達できます。

「演習で学ぶ有機反応機構」をマスターするのは、とても大変ですが、「この1冊をマスターできれば専門家レベルになれる!」と自分を奮い立たせ、しっかり勉強していきましょう

「演習で学ぶ有機反応機構」のデメリット

デメリット
  • 最初の1冊には使えない
  • 解説が詳しくない
  • 一部の人にはオーバースペック

最初の1冊には使えない

「演習で学ぶ有機反応機構」は反応機構を考える問題集ですが、有機化学初心者が1冊目に使用するのは不可能だと思います。

「演習で学ぶ有機反応機構」は、有機化学の基礎事項を解説してくれるものではありません。「演習で学ぶ有機反応機構」では、基本的に反応機構(巻矢印)の解答のみが記載されています。

そのため、1冊目として使用しても「なぜ矢印がここに選択的に動くのか」という極めて重要な部分がが理解できません。

そのため、「演習で学ぶ有機反応機構」は「教科書」をマスターした上で取り組んでください

解説が詳しくない

上で述べた通り、「演習で学ぶ有機反応機構」は、反応機構(巻矢印)の解答のみが記載されています。

この反応機構の解説もそこまで詳しありません。巻矢印を用いた回答が記載されているのみで、「なぜこの官能基に選択的に求核付加するのか?」や「なぜこのプロトンが引き抜かれるのか?」などの解説はほとんどありません

その部分は、解答から自分で考える、または、教科書で調べることが必要です。

一部の人にはオーバースペック

「演習で学ぶ有機反応機構」は超高難易度の問題が並んでいます。

高難易度過ぎて、一部の人にはオーバースペックです。

そのため、A(初級編)、B(中級編)、C(上級編)から、自分の必要なレベルまでを選択して勉強してください。

参考までに、A(初級編)は学部生~大学院生レベル、B(中級編)は大学院入試~それ以上のレベル、C(上級編)は研究者レベルです。

「演習で学ぶ有機反応機構」の使い方

「演習で学ぶ有機反応機構」の基本的な使い方は次のようになります。

「演習で学ぶ有機反応機構」の使い方
  1. 問題を解く
  2. 10問解いたら答え合わせ
  3. 解答が理解できなければ、教科書で調べる
  4. 間違った問題を、もう1度解く
  5. 同様の手順で最後の問題まで進める
  6. 最初から周回する

問題を解く

まずは、初めの問題から解いていきましょう。

後で答え合わせができるようにノートや紙などに書きながら解いていきましょう。

10問解いたら答え合わせ

10問解き終えたら、答え合わせをしましょう。

答え合わせの際は、間違った問題は「なぜ間違ったのか」を確認しながら採点していきましょう。

解答が理解できなければ、教科書で調べる

2で答え合わせをしている際に、「なぜこの官能基に選択的に付加するのか?」や「なぜこの部位のプロトンが引き抜かれるのか」などが理解できない部分が出てくると思います。

そういった部分は、教科書(ウォーレン有機化学がおすすめ)で入念に確認しましょう。

ここをテキトーにやると、単なる丸暗記になってしまい、出発物の構造が少し変わっただけで反応機構を考えることができなくなり、応用力のない知識になってしまいます。

そのため、反応機構の理由をしっかり調べましょう。ここをテキトーに取り組むと、ほとんど力が付かないので、納得できるまで徹底的に調べましょう

どうしても納得できなければ、ネットで検索したり、質問したりするのもアリです。

「ウォーレン有機化学」の詳細は、以下の記事で紹介していますので、是非ご覧ください。

間違った問題をもう1度解く

1で間違った問題のみをもう1度解いていきましょう。

1度解答を調べた後なので、簡単に解くことができると思いますが、前回と同じミスをしないように注意しながら、確認の意味を含めて解いていきましょう

同様の手順で最後の問題まで進める

同様の手順で最後まで進めましょう。

もちろん、間違った問題は教科書などで徹底的に調べましょう。

最初から周回する

1周終わったら、終わりではありません

もう1度最初から、周回しましょう。

2周目以降は、かなり短時間で周回できるようになっていると思います。

最低でも3周はしましょう。

「演習で学ぶ有機反応機構」の到達レベル

「演習で学ぶ有機反応機構」を最後の問題までマスターした際の到達レベルは次のようになります。

到達レベル
  • 有機化学者の研究者レベルに到達

有機化学者の研究者レベルに到達

「演習で学ぶ有機反応機構」をマスターすれば、有機化学の研究者レベルに到達できます。

実際の研究を行う場合でも、十分に対応できるレベルになります

東大・京大の院試でも、反応機構の問題は解けない問題はなくなります。

また、上記の使い方で「演習で学ぶ有機反応機構」をマスターすれば「反応機構の理由」もしっかり理解できるので「選択性に関する説明問題」などでも、問題なく解答できるようになります。

「演習で学ぶ有機反応機構」の次

「演習で学ぶ有機反応機構」をマスターした人は、次に取り組むべき問題集は特段ないと思います。

但し、人は時間が経つと忘れる生き物ですので、定期的に「演習で学ぶ有機反応機構」を復習しておきましょう。

また、実際の論文を読んで「新しい反応」や「知らない反応」の反応機構を予想して反応機構を考えるトレーニング継続しましょう。

もちろん、「新しい反応」や「知らない反応」の反応機構を予想した後は、論文で提唱されているメカニズムと照らし合わせて、答え合わせをしてください

予想できなかった反応機構や知らなかった反応機構については、ノートにメモっておくなどして、暗記するようにしましょう。

このような勉強を続ければ、世界レベルの研究者になることができると思います。

「演習で学ぶ有機反応機構」のまとめ

「演習で学ぶ有機反応機構」は、プロの有機化学者を目指す人、将来は有機化学に関する仕事に就きたい人は取り組んでおきたい問題集です。

難易度は極めて高いですが、必ず力の付く問題集です。

有機化学を極めたい人は「演習で学ぶ有機反応機構」で反応機構をマスターしましょう。

まとめ
  • 反応機構を考えることに特化した問題集
  • 難易度は極めて高い
  • 到達レベルも最高レベル
  • 「反応機構」の理由も理解しよう

大学で使うような専門書は高いですよね?

こういった専門性の高い教科書を少しでも安く購入したい人は、次の記事を参考にしてください。

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